マーケットコラム

Sell in May(5月に株を売れ)

株価下落

【5月〜9月の株式市場には注意が必要】

「Sell inMayとは?」
アメリカには「Sell in May」5月には株を売って、9月中旬までマーケットを離れろ。という相場格言があります。事実、アメリカでは5月〜9月にかけて株式市場が下落することが歴史的に多いのです。
ただ、「Sell in May」がなぜ起きるかの明確な理由はありません。5月、6月にはヘッジファンド(資産運用会社)の決算があって株が売られやすいという事情はあります。しかし、11、12月にもヘッジファンドの決算は多いのですが、歴史を見ると11、12月は株が上昇することが多いのです。

このように根拠はないけれども、マーケットで高い確率で発生する事実をアノマリーと言います。また、アノマリーの観点から分析をする手法も、有効な投資手法なのです。

「日本の株式市場に「Sell in May」はあるのか?
それでは、日本でも「Sell in May」は起きているのでしょうか?下記の図は、日経平均株価の2007年〜2015年までの「Sell in May」の期間に該当する5月初営業と9月中旬の株価と騰落率です。

Sell in May

「Sell in May」の期間中、9回中、6回が下落、3回は上昇しています。この期間に限って言えば、確率で言うと65%以上の確率で「Sell in May」は起きています。

また、「Sell in May」の期間に上昇している年でも、5月以降に下落傾向になり、9月中旬までには値を戻しているケースもあります。例えば、2013年は上昇していますが、この年も5月から日経平均株価が下落して、9月上旬の東京オリンピックの開催が決まる頃までは、下落していたのです。期間の取り方を変えると、高い確率で「Sell in May」が発生していることがわかります。

以上から米国の相場格言である「Sell in May」は日経平均株価でも発生してきたことがわかりますね。

それでは、2016年の「Sell in May」はどうなるのでしょうか?
中国経済の減速、原油安問題、イギリスのEU離脱観測など世界には不安材料がいくつかありますので、用心をして現金ポジションを増やしておくのも良いかもしれませんね。

文責:中島隆