マーケットコラム

アメリカに起きた2つの大事件

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【アメリカ株式市場から出て来た2つの警戒シグナル】

年始から世界中の株式市場が下落を続けている。
2016年の相場はどうなっていくのだろうか?アノマリー分析の観点から2016年の相場を見てみたい。
※アノマリーとは、理屈では説明できないが、なぜか繰り返し起きる事象を言う。

2016年相場を見る上で、アメリカで起きた2つのアノマリー上の大事件に着目しておきたい。

1つは2015年、アメリカ大統領選の前年にも関わらず、NYダウ指数が年間で下落を記録したことである。
アメリカでは大統領選挙の前年(大統領3期目)はNYダウ指数にとって不敗の年であった。1943年から72年間の間、18回連続でNYダウ指数は上昇を続けてきたが、2015年には下落し、連続上昇記録がついに途絶えてしまった。
株式市場を見続けていた筆者にはショッキングな出来事であったが、これは何を意味するのだろうか?
もしかしたら、強い米国経済の終わりの始まりかもしれないし、中国や中東の影響が強くなったのかもしれない。どちらにしろ嫌な感じがしている。

もう1つ、アノマリー上で悪い出来事が起きている。
株式市場にはクリスマスラリーと呼ばれる、アノマリーがある。クリスマスラリーとは、年末の5営業日と年始2営業日にかけて株価が上昇する現象である。これまでNYダウ指数は、クリスマスラリーの期間は高い確率で上昇をしてきた。
しかし、ごく稀にこの期間に下落する場合がある。それを「サンタクロースが来ないクリスマス」呼んでいる。そうした年の株式市場は急落することが過去に何回かあった。1990年湾岸戦争、2000年ITバブル崩壊などが代表的な例だ。

2016年のクリスマスラリーには残念なことにサンタクロースは現れなかった。
もちろん、クリスマスラリーにサンタクロースが現れないからといって、2016年の株式相場が大きく下がるかどうかは分からない。しかし、慎重になるに越したことはないだろう。
中国経済の減速、原油安問題に世界は揺れており、世界経済も減速の見通しである。
こういった時は株式の保有ポジションを減らして、現金ポジションを増やしておくのが良いだろう。