マーケットコラム

チャイナショックの影響と今後の投資戦略

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【チャイナショックでも好調な経済・悪化した経済】

中国株式市場のバブル崩壊により、世界同時株安となったが、世界の株価は回復傾向となってきた。今後のマーケット展開を知る上でも中国経済の状況を確認して投資戦略を考えたい。

中国の経済指標だけでは実態が掴みづらいため、中国経済を捉える上で基準になるポイントを見ていく。

まずは、世界で時価総額の1番大きな企業で、売上高の2割強が中国を占める、米国のアップルだ。

チャイナショックの時に中国での売り上げ失速が懸念され、アップル株は大きく売られていた。しかし、中国では新作のiPhone6sの売り上げが好調であり、7〜9月決算も好調なものとなった。また、10月の中国の小売売上高も+11.0%(市場予想は+10.9%)と好調であった。このことから中国の個人消費は好調なことが伺える。

中国小売売上高

しかし、中国経済が好調かというとそうではない。建設機械大手の米国キャタピラー、日本のコマツは中国経済の減速で7〜9月期の決算は減益となった。その原因は中国の建設バブルが弾け鉄鉱石やエネルギーの需要の減退し、建設、採鉱用機械の需要が落ちたからだ。また、中国の10月の鉱工業生産は市場予想の+5.8%を下回って、+5.6%と悪化している。

中国鉱工業生産

以上のことから、中国経済の現状は、建設バブルの崩壊により、資源需要の減退と建設業の悪化が目立つが、個人消費まではまだ悪化していない。この状況なら大きく中国株式市場が崩れることはないだろう。

しかし、今後は建設バブルの弾けた影響が中国の個人消費にも出始めるだろう。中国の旧正月(2月)頃にはなんらかの悪影響が出てくると考えている。そういった頃には世界の株式市場も荒れてくる可能性があるので、2016年の1月頃以降には株式のポジションを減らしておいた方が良いだろう。

文責:中島隆