マーケットコラム

経済ショック下での投資商品の選定は? vol.1

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<経済ショック時は業績好調な内需株を狙え!>

中国株式市場の暴落による世界同時株安では、多くの投資商品が下落した。

今回の株安がどれだけ深いものになるかは、まだ分からないが、筆者の考察では株価は短期的には回復するだろうと見ている。しかし、中長期的には下落傾向となる可能性がある。最悪の場合、2008年に起きたリーマンブラザーズの破綻によって起きたリーマンショックに匹敵する大暴落を起こす可能性が、数年後にはあり得ると考えている。

それでは、もし再びリーマンショック級の暴落が起きた場合、どうしたら良いのか?

株式投資の世界では良く国際分散投資を推奨されるが、果たして経済ショックの際にも、国際分散株式投資は有効なのだろうか。

『国際分散株式投資』・・・ひとつの国だけに株式投資をするのではなく、複数の国に対して株式投資をする手法。

この手法はある程度の下落になら有効である。日本経済が悪くなり、日本の株式市場が下落したとしても、米国経済が好調であれば、米国の株式市場が上昇することは良くある。

これが分散投資のメリットである。

しかし、世界的な経済ショックの時は、どれだけの悪影響を世界経済に与えるか分からないため、全世界的にリスク資産の株式は恐怖で売られてしまう。2008年のリーマンショックの時を見ても、業績の良し悪しに関わらず売られていった。

大多数の株式は売られて下落した一方で、リーマンショック後も売られずに、むしろ株価が上がった株式もいくつかはあった。そのうちの一つが、自転車会社のあさひ(3333)のような企業だ。

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あさひがリーマンショックのような経済危機化でも、株価が上昇した理由は大きく3つ考えられる。

①内需中心の企業

リーマンショックは世界的な経済ショックであり、為替が円高に大きく振れたことにより、内需企業より外需企業のダメージの方が大きくなった(円高による為替差損を受けた)。あさひは内需中心の企業だったため経済ショックの影響をあまり受けなかった。

②リーマンショックでも業績が伸びていた

リーマンショックの時にトヨタ自動車(7203)ですら、業績が赤字転落して株価も下落した。その最中であっても営業増益をしていたあさひは評価をされた。

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③経済ショックで自転車が売れた

元々、自転車の売り上げと景気は大きく連動しないと言われている。さらにリーマンショック時は多くの企業が赤字となり、個人消費も圧迫されたため、経費のかかる車より、自転車での営業・生活という意識ができたこともあり売り上げを伸ばした。

①②③を考慮すると、リーマンショック時の対応は、世界中の大手企業の株式に分散させるというよりは、内需中心の業績好調な企業に投資するという手法が有効であったと言える。

これはあくまで、いくつかある経済ショック時の対応の一つであり、その他の手法については次号以降紹介していく。

文責:中島隆